AR(拡張現実)とは

AR(拡張現実)とVR・MRの違い

AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・MR(複合現実)とは、AR・VR・MRの違い、サービス例、活用事例を分かりやすくご紹介します。

AR(拡張現実)とは

AR(拡張現実)とは

AR(拡張現実)とは、スマートフォンやタブレット、サングラス型のARグラスを通して見ることで、現実世界にデジタル情報を付加し、世界を拡張する技術です。
ARを活用することで、現実世界にプラスアルファでデジタルコンテンツ(動画や3D)を追加して見せることができるため、エンターテインメント関連やEC業界、教育、営業支援、製造業など幅広く活用されています。

ARの種類はマーカー型(画像認識型)、空間認識型、位置情報型があり、何をトリガーにしてARコンテンツを起動させるのかによって分かれています。
例えばポスターや画像などを読み込んでARコンテンツを呼び出す場合はマーカー型AR、部屋や空間を認しきすることでARコンテンツを呼び出す場合は空間認識型AR、GPSなど位置情報を認識することでARコンテンツを呼び出す場合は位置情報型ARを活用します。
また、エンターテインメントや産業用など用途によってデバイスも様々です。現在コンシューマー向けのサービスではiPhoneやAndroid端末のスマートフォンやタブレットでのAR活用が主流です。
産業業界ではエプソンやGoogleのスマートグラス、「Hololens2」のMRデバイスなどウェアラブルデバイスが利用されていますが、導入企業はまだ多くありません。
2018年以降「Magic Leap One」や「NrealLight」がリリースされ、2022年度以降もAppleのARグラスが発売されると予想されています。エンタメ分野や日常利用で利用できるウェアラブルデバイスが発売されていくことで、今後ウェアラブルデバイス利用者も増えていくのではないでしょうか。

イベント企画

以前はARを活用するためには莫大なコストと時間が必要でしたが、ここ数年はAR技術の進歩によりGoogle MapやポケモンGO、TikTok、Amazonのバーチャルメイク・バーチャル家具など生活に浸透したサービス・事例が数多く見られるようになってきました。中でも自分のスマートフォンで気軽に使えるSNSやエンターテインメント系のアプリが利用を促進していると言えます。

企業プロモーション(イベントやキャンペーン)では、オフライン施策からオンライン施策に切り替わってきており、3Dキャラクターと一緒に写真が撮れる企画や、ARスタンプラリー、AR謎解きなど顧客体験価値向上による売上や満足度の向上を目的としてAR企画が実施されています。

また、ファッションや家具、メイクなどのバーチャルでのお試し行為にもARは有効です。
ARを活用することで商品の色味・デザイン・サイズの確認などをユーザーは家にいながら確認できるようになります。
店舗側もバーチャル試着をさせることで購買意欲を向上させ、リアル店舗への誘導につなげたり、ECサイトから購入までの障壁を下げたり、返品率を減少させるなどというマーケティング施策として活用されてきています。

その他、製造や建設、医療、不動産といった産業分野での人材教育や生産性向上、訪日外国人向けのナビゲーションなど、AR活用の幅はどんどん広がってきています。

その他、製造や建設、医療、不動産といった産業分野での人材教育や生産性向上、訪日外国人向けのナビゲーションなど、ARサービスの活用の幅はどんどん広がってきています。

VR(仮想現実)とは

VR(仮想現実)とは

VR(仮想現実)とは、VRヘッドセットやVRゴーグルのデバイスを装着することで、100%バーチャルの世界に入り込んだかのような体験ができる技術です。
VRヘッドセットやVRゴーグルは、ARグラスと違ってスキーゴーグルのように顔を覆うように作られており、装着することによって外界が遮断され、頭や目、体の動きに合わせてバーチャルの世界も変わるため、現実に近い体験と高い没入感が可能になります。
VRのデバイスは「スタンドアローン(一体)型」「PC・ゲーム用」「スマホ用」があります。
「スマホ用」はVRゴーグルにスマートフォンをセットして使います。VRゴーグルも安価で、且つスマホにアプリをインストールするだけで簡単に始めることができますが、没入感やリアリティは低くなります。
「PC・ゲーム用」はVRデバイスをPCやゲーム機に接続して利用します。スマートフォンより解像度が高く高画質なため、高い没入感を体験することができます。
「スタンドアローン型」はVRデバイスひとつ(単独)で動作する仕組みになっており、PCもケーブルも必要なく、体験する場所を自由に選ぶことができます。こちらも解像度が高く高画質なため高い没入感を体験することができます。将来はスタンドアローン型が主流になってくると言われています。

VRサービス例・活用事例

VRサービス例・活用事例は、AR同様エンターテインメント系での利用が主流ですが、近年では不動産のVR内覧をはじめ、産業業界や企業の教育ツール、医療業界では手術のシミュレーションツール、災害の疑似体験など活用の幅が広がってきています。

MR(複合現実)とは

MR(複合現実)とは

MR(複合現実)とは、ARをさらに発展させた技術で、MRデバイスを装着することで、ユーザーの位置や動きに合わせてデジタル情報を表示したり、直接ユーザーがデジタル情報を触って操作したり、複数人で同時に体験をすることが可能です。ARはデバイス越しにデジタル情報を表示させるだけで直接触れて操作することができませんが、MRはデジタル情報に直接触れて操作したり、情報を書き換えることができるのです。 また、VRやARと違い、ハンズフリーで操作できることも特徴です。

MRサービス例・活用事例

MRはまだまだサービス例や活用事例が少なく、現在建設業界や産業業界で主に利用されています。
ARやVRに比べ技術も発展途上ですが、5Gの普及後、MRのサービス例も徐々に増加していくと思われます。

ARとMR・VRの違い

ARとVR・MRの違いを世界観・技術・メリット・デバイス・コスト・利用シーンに分けて簡単にまとめました。

xR(AR/VR/MRの総称)
AR(拡張現実) MR(複合現実) VR(仮想現実)
世界観 現実世界が主体 現実世界が主体だが仮想世界とも融合している 100%バーチャルの世界
技術 現実(リアル)の世界にデジタル情報を呼び出し出現させることで、現実の世界を拡張する技術 現実世界を仮想世界に反映させることで、仮想のものに近づいたりデジタルコンテンツを直接操作できる技術 100%仮想(バーチャル)の世界に入り込み、見たり感じたりとリアルに近い体験ができる技術
メリット
  • コンテンツがシェアされやすい
  • スマートフォンで誰でも手軽に体験できる
  • デジタルコンテンツをよりリアルに体感・操作できる
  • 同じMR空間を複数の人間がリアルタイムで同時に体験できる
  • 体験がシェアされやすい
  • リッチコンテンツ
デバイス
  • スマートフォン
  • タブレット
  • ARグラス
  • スマートグラス
  • HMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のVRゴーグル・VRヘッドセット
  • スマートフォン
  • HMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のヘッドセット
  • サングラス型のMRグラス
コスト 比較的安価に開発できる 高度な3D開発が必要なため高い スマートフォン用だと比較的安価だが、HMD対応のVRになると高い
利用シーン
  • 企業のマーケティング、プロモーション
  • 小売・EC業界
  • エンターテインメント(ゲームやSNS)
  • 教育
  • 業務効率化
  • ナビゲーション
  • シミュレーション
  • コミュニケーション
  • 業務効率化
  • 医療
  • エンターテインメント(ゲームや映画)
  • スポーツ・スポーツ観戦
  • 教育
  • 研修、訓練
  • 不動産
  • バーチャル旅行