スタンプラリー施策の最新トレンドとは?地域・イベントでの企画や成功事例もくわしくご紹介!

スタンプラリー施策の最新トレンドとは?地域・イベントでの企画や成功事例もくわしくご紹介!

スタンプラリーは、昔から地域の周遊観光やイベントで実施され、特に子供向けのコンテンツとして数多く実施されてきました。
しかし、コロナ禍に入ってから、「非接触」である必要性から、スタンプラリーは紙媒体からスマホで完結するデジタルスタンプラリーでの実施に変化していきました。

その中でも、AR(拡張現実)を活用したデジタルスタンプラリーは、他の自治体やイベントとの差別化ができる企画という点で、企業や自治体から数多く注目を集めている手法です。
そこで本コラムでは、AR(拡張現実)を活用したデジタルスタンプラリーを中心に、成功事例やメリット、企画の仕方・ポイントをご紹介します。

また、クラウドサーカスでは「AR(拡張現実)で何ができるか分からない」「最新スタンプラリーの活用事例が知りたい」方に、活用事例集をご案内しています。
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スタンプラリーの意味と歴史

スタンプラリーの原点とされているのは、室町時代の霊場巡拝です。四国88か所霊場巡拝や西国33所霊場巡拝などで発行される「御朱印」や「納経印」を「納経帳」に集めるという行為がスタンプラリーにつながったといわれています。
現代の「スタンプラリー」の形として、イベントに登場したのは1970年代です。1970年に行われた大阪万博では、パビリオンごとに作られたオリジナルのスタンプを、専用台紙に収集する「スタンプコレクション」が実施されました。

さらに1971年には、国鉄が全国の主要駅に各地独自のスタンプを設置した「ディスカバー・ジャパン・キャンペーン」を開催。1985年のつくば万博でも、パビリオン5館のスタンプを集めるとバッジがもらえる「スタンプラリー」が実施され、多くの人々が参加しました。

スタンプラリーの効果

スタンプラリーを開催すると、どのような効果があるのでしょうか。ここからは、弊社で実施した意識調査をもとに解説していきます。

商品・地域・キャラクターに関心をもつ人が約6割

Q.あなたがスタンプラリーに参加した後の、その商品・地域・サービス・キャラクターなど企画内容に対する興味関心・購買意欲に関して教えてください。

弊社では、18〜59歳の男女441人を対象に「スタンプラリーに関する意識調査」を実施。「スタンプラリーが促す効果」として、スタンプラリーの参加後に、その商品や地域、サービスなどの企画内容への興味関心・購買意欲がどうなったかについて聞きました。


【参考記事】スタンプラリーに関する意識調査(クラウドサーカス調べ)


その結果、13.8%の人が「非常に上がった」、42.4%が「上がった」と回答。約6割の人が企画内容について関心が高まっています。
その理由としては、「参加しているお店を知るきっかけになった。特典を受けたくて買い物回数が増えた」「場所や商品知識などがアップして、購入意欲を後押しした」という回答が挙げられています(一部抜粋)。
また、「スタンプを探すためにいつもより周囲を観察することで魅力を再発見し、地域活性化につながった」という意見も多く聞かれました。

このアンケートから、スタンプラリーには回遊性や購買意欲の向上、リピーターの創造に効果のあることがわかりました。

SNS・口コミで拡散される

Q.あなたはスタンプラリーに関連する内容(イベント内容や景品、キャラクターや場所)をSNSや口コミ等で共有や拡散をしたことはありますか?

次に「スタンプラリーに関連する内容をSNSで発信、もしくは口コミで紹介したことがあるか」を調査したところ、「3人以上にした(10.7%)」「1~2人にした(14.1%)」「人数はわからないがした(10.7%)」という結果になりました。1度でも紹介したことがある人を合計すると35.5%の人が「拡散、共有した」と回答しています。


「拡散したことがある人は4割弱」という結果は、あまり共有されていない印象を受けますが、スマートフォンを使った「モバイル」と、紙で行う「リアル」のスタンプラリーを比べると大きな違いがわかりました。

「リアル」スタンプラリーと「モバイル」スタンプラリーでのSNS共有、拡散の違い


【参考記事】
スタンプラリーに関する意識調査(クラウドサーカス調べ)


「リアル」スタンプラリーの場合、拡散した人は合計で「20.5%」。一方、「モバイル」スタンプラリーの場合では「73.4%」となり、50%以上の差がありました。
この結果から、「モバイル」スタンプラリーは、デバイスを手に持って参加するため「スタンプラリーを楽しみながらSNSに投稿する」という流れが、スムーズに行われていることが推測できます。

紙とデジタル、どちらがよい?

では、スタンプラリーを行うには、「紙」と「デジタル」のどちらがよいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

紙のスタンプラリーのメリット

①スマホに不慣れな世代でも楽しめる

紙を使うメリットは、スマートフォンの扱いに不慣れな子どもからお年寄りまで参加できることです。台紙にスタンプを押すだけなので、スマートフォンがなくても簡単に楽しめます。子ども向けのアニメやキャラクターとコラボする場合は、扱いやすい紙のスタンプラリーの方が向いているでしょう。

②スタンプ台紙が参加の記念に

「台紙に自分でスタンプを押せる」「かわいい絵柄のスタンプが集められる」という紙のスタンプラリーならではの行為は、子どもに喜ばれるポイントです。スタンプラリーが終わった後に、参加の記念として台紙が手元に残るのも、紙の大きな魅力といえるでしょう。

紙のスタンプラリーのデメリット

①デジタルと連携しにくい

アナログな紙のスタンプラリーは、デジタルコンテンツと連携しにくい点がデメリットです。WebサイトやSNSへの誘導は、デジタルスタンプラリーと比べるとスムーズにはいきません。
また、参加人数の把握やアンケートなどのデータ収集にも手間がかかります。スタンプラリーの成果をきちんと集計したい場合は、デジタルを選んだほうがよいでしょう。

②人件費や印刷代などのコストがかかる

紙の場合、各スポットに配置する人件費や台紙のデザイン費、印刷代などの細かいコストがかかります。デジタルと違ってシステム開発などが不要のため、安価にはじめられますが、システムが整う2年目以降は、紙の方がコストがかかってしまうかもしれません。
プレゼント企画を併用したときには、抽選応募のため参加者に切手代や郵送の手間なども発生します。景品を発送する際には送り状の作成も必要です。

デジタルのスタンプラリーのメリット

①主催者も参加者も手軽に行える

デジタルスタンプラリーは、QRコードの書かれたポスターを掲示するだけで準備OK。主催者側は、大がかりな設備を作る必要はありません。GPSと連動するスタンプラリーならコースのダウンロードをするだけなので、現地での準備は不要です。
マップやイベント情報もデータで入手でき、スタンプの台紙も画面上に表示が可能。参加者は、スマートフォンひとつあればいつでも体験できます。

②デジタル融合がスムーズ

デジタルのスタンプラリーは、SNS、Webサイトとの連携も簡単です。スタンプ獲得と同時にARフォトフレームを入手できるようにすれば、撮影した写真のSNS投稿キャンペーンも行えます。
さらに、スタンプのコンプリート画面からプレゼント応募フォームへ移動することも可能です。用紙に手書きで住所を記入する手間がかからず、すぐにキャンペーンへ応募できます。

③データ収集もカンタン

参加延べ人数や滞在時間など、ログ解析ができるのもデジタルならではのメリットです。参加者の属性や日別の集計を分析すれば、今後のマーケティング活動にも役立ちます。端末を特定できるので、「複数回の参加不可」といった制限も可能になり、不正参加も防げます。

デジタルのスタンプラリーのデメリット

①スマホなどのモバイル端末が必要

デジタルスタンプラリーは、スマートフォンやタブレットを使うので、モバイルの扱いに慣れていない年配の方や、端末を持っていない子どもだけでは参加しにくいのがデメリットです。終了後、紙の台紙が残らない点も、子どもの楽しみを半減してしまうかもしれません。

②アプリのダウンロードが必要な場合も

紙のスタンプラリーなら台紙をもらえばすぐに参加できますが、デジタルではアプリのダウンロードが必要な場合もあります。「これ以上アプリを増やしたくない」「デバイスの容量が気になる」など、アプリの使用に抵抗を感じる人も少なくありません。アプリへのハードルを下げる工夫が求められます。

③利用できる場所や端末が制限される

位置情報を利用するスタンプラリーは、常に電波を受信するため、地下や山に囲まれた場所など電波の届きにくいところには不向きです。システムによっては、利用できる端末に制限がある場合もあります。また、アプリを取得できないガラケー(フィーチャーフォン)も利用できない場合が多いです。

【調査結果】紙とデジタルで好き嫌いに大差なし

 

【参考記事】マーケ・販促担当必見!スタンプラリーに関する意識調査発表

2017年1月に弊社が行った「スタンプラリーに関する意識調査」では、スタンプラリーを体験した20~49歳の男女449人に、「紙(アプリ以外のチラシやカード)のスタンプラリーと、アプリのスタンプラリーではどちらが好きか」という質問をしました。
結果は、アプリが34.3%、リアルが39.0%となり、意外にも好き嫌いには大差がないことがわかりました。

紙のスタンプラリーでは、「情緒がある」「暖かさを感じる」など感情の部分で好きな理由が挙げられています。一方、アプリのスタンプラリーは、「エコだから」「荷物が増えない」「かざすだけなので手軽」など利便性や環境を意識した回答が見受けられました。

2017年に実施した調査のため、アフター/ウィズコロナにおいては、もう少しアプリの方が「非接触」という観点で好印象を持つ人が多くなっているかもしれませんが、
紙にスタンプを押すこと自体の人気も子供を中心にまだまだあるため、大きな差にはなっていないと予測できます。

最新トレンド:ARスタンプラリーとは

スタンプラリーにはさまざまな種類がありますが、最近ではARを活用したスタンプラリーの実施が増えています。ここからは、ARスタンプラリーについて解説していきます。

※「ARスタンプラリー」はクラウドサーカス株式会社の登録商標です。

そもそもAR(拡張現実)とは?

ARとは「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、日本語では「拡張現実」といいます。スマートフォンやタブレット、サングラス型のARグラスなどを通して現実世界にデジタル情報を重ね、世界を拡張する技術です。 
スマートフォンをポスターにかざすとキャラクターの3DCGが出現したり、有名人の写真をカメラで読み込むと一緒に撮影できたり、ARを活用すれば現実世界にデジタルコンテンツを追加できます。 
ARスタンプラリーは、ARマーカーを読み取ることでスマートフォン上に「スタンプ」がたまる仕組みです。台紙やスタンプの作成がいらず、非接触でスタンプラリーを楽しめます。

AR(拡張現実)参考動画



参考:ARとは?

ARスタンプラリーのメリット

①ARフォトフレームなども表示できる

ARマーカーをアプリで読み込むと、スタンプだけでなく「ARフォトフレーム」や「謎解き/クイズのヒント」など他のコンテンツも表示できます。キャラクターと一緒に写真が撮れたり、キーワードを出現させて謎解きゲームの要素も追加できたり、ARを活用することでプロモーション企画の幅が広がります。

②SNSによる宣伝効果が期待できる

ARスタンプラリーなら、ARフォトフレームも入手できるので、撮影した写真のSNS投稿を促せば、拡散による宣伝効果が期待できます。人気アニメのコラボキャンペーンなら、期間によって表示されるキャラクターを変えるなど、工夫次第で大きく参加人数を伸ばすことが可能です。

③場所を選ばず開催できる

ARスタンプラリーは、場所を選ばずラリーポイントの設置ができます。位置情報を利用するGPS型は、同時に反応しないようポイントを離して設定しますが、ARマーカーなら近い場所でも配置できるため、狭い場所でもラリーを楽しめます。常に位置情報を受信する必要がないので、スマートフォンの充電を気にすることもありません。

参考:ARスタンプラリー

アプリが必要/必要なし、スタンプラリーをやるならどっちがよい?

ARには、アプリをダウンロードして参加する「アプリAR」とスマホのWebブラウザを利用して楽しむ「WebAR」があります。スタンプラリーを実施するなら、どちらがよいのでしょうか。それぞれの特徴やメリットから施策に適したARをチョイスしましょう。

アプリが必要なARの特徴とメリット 

①QRコードなどの準備が不要

ARアプリは、特定のイラストや画像などをマーカーに設定できるので、それをアプリのカメラで読み込むだけでAR体験が可能。QRコードなどの設定や準備は不要です。
一方、ウェブARでは、ARオブジェクトを読み込むためのARカメラを起動する必要があり、最初にQRコードをスマートフォンのカメラでスキャンしなければなりません。そのため、ポスターにQRコードを掲示したり、スタート地点でお知らせしたり、ある程度の準備が求められます。

②GPS制御が可能(アプリによる)

GPSと連動できるアプリARなら、1つの地域マップを読み込ませるだけで名所ごとに違うARを表示することが可能です。GPS制御によって「その場所でしか体験できない」という特別感のある仕組みが簡単に実現できます。
観光名所ごとにARマーカーを設置して回るのは、開催者側にとって手間のかかる作業です。GPS制御ができれば、準備する作業負担が軽減され、ユーザーに対しても有益な体験を提供できるでしょう。

アプリが必要ないWeb ARの特徴とメリット

①アプリ不要なので、参加ハードルが低い

Web ARは、いつも使っている既存のウェブブラウザから、そのままスタンプラリーに参加できます。アプリ不要のため、「アプリのダウンロードが面倒」「アプリを増やしたくない」というユーザーも参加しやすいでしょう(一般的なウェブブラウザはiPhoneが「safari」、Androidが「chrome」です)。

②SNSでイベントの拡散がしやすい

Web ARは、QRコードやURLからスタンプラリーに参加できるため、SNSとの相性がよいのが魅力です。ウェブブラウザを使用するのでSNSへの移行も簡単にでき、撮影機能を使った写真の投稿もスムーズに促せます。最近では、アプリARもSNSに投稿しやすいものが増えています。

ARスタンプラリー成功事例5選

ARスタンプラリーは、どのような観光イベントやキャンペーンで使われているのでしょうか。ここからは、実際に行われたARスタンプラリーの成功事例についてご紹介します。


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【自治体・地域活性化】高知県四万十町役場:シマント補完計画


画像引用元:まちおこしの一環としてARスタンプラリー企画を採用。エヴァンゲリオンの企画で幅広い層を集客|高知県四万十町役場様

イベント概要
模型・フィギュアメーカーとして知られる海洋堂(かいようどう)のミュージアム「海洋堂ホビー館四万十」があることから、この場所を中心としたスタンプラリーを発案。海洋堂ホビー館で開催される「シン・海洋堂エヴァンゲリオンフィギュア展」にあわせて、連動企画「シマント補完計画」が行われました。
「シマント補完計画」では、「四万十シールラリー」と「ARスタンプラリー」の2つを同時に実施。ARスタンプラリーは、四万十町内や近隣の施設にポイントを設置し、10か所のうち6か所のスタンプを集めると「オリジナル手ぬぐい」がもらえるといったイベントでした。


スタンプラリーの成果
ARスタンプラリーには、20〜50代の幅広い年代層の方々が参加し、1,000人以上がスタンプをコンプリート。県外からも多くのファンが訪れたとのことです。
使用されたARマーケティングツール「COCOAR」は、ログ解析ができるため数値でイベント状況を分析。参加者の男女比率が同じくらいであったことなど詳細がわかりました。

【団体・地域活性化】舞鶴鎮守府実行委員会:艦隊これくしょん(艦これ)ファンイベント


画像引用元:ARスタンプラリー・ARラリーを地域活性化イベントに活用


イベント概要
旧海軍鎮守府が設置されていた町として「舞鶴」をPRするためにARスタンプラリーを企画。舞鶴鎮守府実行委員会が、人気ブラウザゲーム「艦隊これくしょん (艦これ)」の同人イベント「砲雷撃戦よーい」にあわせて、市内でファンイベント「鎮守府巡りツアー」を開催しました。

赤れんがパークや旧中舞鶴線の北吸トンネルなど、計5カ所に設置されたコードをARマーケティングツール「COCOAR」で読み取ると人気キャラクターが出現。一緒に写真撮影を楽しみました。費用は鎮守府巡りツアーとセットで5,000円です。

スタンプラリーの成果
ARスタンプラリーについて取り上げた京都新聞の記事は1日で30,000リツイートされ、定員200名の集客も大成功に終わったとのことです。

 

【スポーツチーム・イベント】湘南ベルマーレ:KPMGコンサルティングスペシャルデー


画像引用元:ARでベルマーレ選手探し!「KPMGコンサルティングスペシャルデー」にいってみた


イベント概要
2021年9月18日に行われた「湘南ベルマーレVSアビスパ福岡戦」では、ARコンテンツなどが楽しめる「KPMGコンサルティングスペシャルデー」を実施。AR企画として「ARベルマーレ選手探し」が開催されました。

選手探しは、ARマーケティングツール「LESSAR」を使って、スタジアム周辺に設置されたQRコードを読み取ると、ベルマーレ選手によるAR動画が出現。動画上部のリンクをクリックすると、スタンプラリー画面へと移行し、スタンプが集められます。20個すべてのスタンプをコンプリートすると、引換所でマフラータオルがもらえます。


スタンプラリーの成果
ウェブARの「LESSAR」を活用し、アプリ不要で参加できたため、さまざまな年代の方が体験していました。また、ARスタンプラリーは台紙が必要ないため、今回のような屋外イベントでも天候に左右されずに開催できたとのことです。

【団体・イベント】公益財団法人横浜市スポーツ協会:スマホdeよこはまシティウォーク


画像引用元:スマホdeよこはまシティウォーク

イベント概要
横浜市スポーツ協会では、2022年3月12日〜21日まで「スマホdeよこはまシティウォーク」を実施。毎年3月に「よこはまシティウォーク」を開催していましたが、コロナ禍に配慮して「感染リスクを減らしながら楽しく運動ができるように」と非接触のARイベントが企画されました。

「スマホdeよこはまシティウォーク」は、ARマーケティングツール「COCOAR」をインストールし、チェックポイントにあるARマーカーにカメラをかざすとポイントがたまるスタンプラリー形式のイベントです。
スタートやゴールは設置されていないので、どのポイントからでも参加が可能。ARマーカーは、石碑などの3次元マーカーが11か所、ポスター内の2次元マーカーが5か所用意されました。ポイントを集めると豪華景品が当たる抽選に参加できます。

【自治体・地域活性化】姫路市役所:姫路大名行列 なるほど漫遊ARクイズラリー2


画像引用元:なるほど漫遊 ARクイズラリー2 


イベント概要
姫路市が開催した大名行列について学べるARクイズラリーの第2弾です。姫路市では、文化庁による補助事業「リビングヒストリー(生きた歴史体感プログラム)促進事業」で大名行列の衣装や調度品を制作。「大名行列体感プロモーション」の一環としてクイズラリーが開催されました。

ARクイズラリーでは、大名行列にまつわる問題を姫路市内25か所に設置。各スポットに到着するとARでクイズが出題されます。クイズに正解するとデジタルスタンプが手に入り、3か所以上集めるとプレゼントキャンペーンに応募が可能です。

抽選で「オリジナルネックストラップ+姫革ブックマーク3種セット」が30名に、「姫路城クリアファイル+姫革ブックマーク3種セット」が100名にプレゼントされました。

スタンプラリーの企画の工夫の仕方とポイント

それでは最後に、スタンプラリーの企画を考える際のポイントについて解説します。今回は、「地域・自治体」で企画する場合と、「イベント」で開催される場合のポイントをご紹介します。

ケース①:地域・自治体

地域の資産を使う

地域の「ゆるキャラ」や地元の名所をARスタンプラリーに取り入れると、地域活性化や周遊観光の効果を高められます。さらに、ゆるキャラと一緒に写真撮影が楽しめる「ARフォトフレーム」を入手できるようにすれば、SNS投稿による認知度拡大(UGC)も狙えるでしょう。
最近では、人気アニメとコラボしたARスタンプラリーも増えています。登場人物をARで出現させて聖地巡礼できる企画にすれば、ファンの集客やSNS拡散による地域のPRにもつながります。
ただし、ゆるキャラは地域内外における一定の知名度が無い場合、活用しても効果は出ません。
ゆるキャラやアニメのキャラクターを使う場合は、あらゆるキャンペーン・イベントへの動機が「そのキャラクターが好きだから」というファン心理によるものが大きいため、そのキャラクターがコンテンツとして機能するかどうかを考える必要があります。

イベント名やキャッチコピーはわかりやすく

スタンプラリーのイベント名やキャッチコピーをつける際は、ひと目でわかる名称にすることを意識しましょう。特に「誰向け」で「どんな企画内容」で、「ゴールは何」かを簡潔に記載することが重要です。また、ファミリー向けならひらがなを多めに使う、人気アニメとコラボする場合は作品名を表記するなど、ターゲットを意識したわかりやすいタイトルにすることが大切です。

参加のハードルを下げる

スタンプラリーの参加が目的ではなく、観光で訪れた人でも気軽に体験できるよう、誰でも楽しめるような工夫が大切です。
事前申込みが必要だと、それだけで参加を見送る人がいるかもしれません。特設サイトから簡単に参加できたり、参加費を無料にしたり、参加者の負担を軽くすることは、イベントを成功させる大事なポイントです。
また、ゴールまでの道のりが長いとそれだけ負担になります。景品をもらうことのメリットや参加動機に強力な要素がある場合を除き、極力ゴールまでの道のりは短く設定しましょう。
エリアであれば、移動は少なめ、あるいは移動しやすいエリアにする、時間であれば、1時間~半日で終わるものにする、スタンプの数は、規模感や企画内容よって3個~8個にする、想定される参加者の属性的に、家族連れであれば子供が飽きない数にする、など、ユーザー視点で参加しやすい企画にすることが重要です

ケース②:リアルイベント

季節感を意識して構成を考える 

4月のお花見、8月の夏祭り、12月のクリスマスなど、イベントに季節感を取り入れると話題性が高まります。AR花火が見られるスタンプラリーなら、花火大会に行きそびれた人が参加してくれるかもしれません。また、春休みや夏休みシーズンには、子どもを意識した内容のスタンプラリーを開催すれば、多くの集客が期待できるでしょう。

SNS、チラシ(ポスティング)での告知 

SNSを利用した告知は拡散力があり、幅広い客層をターゲットにしたイベントPRに向いています。一般の人が投稿してくれれば、社内の関係者だけでなく、新規の顧客につながる可能性も高いです。

また、地域を限定した商店街などのイベントなら、ポスティングによるチラシの告知も効果的。たまたま訪れた方が参加するケースも多いです。チラシなら普段SNSとの接点がない客層にもアプローチできるでしょう。

宝探しや謎解きゲームの要素を含める 

人気の宝探しや謎解きゲームの要素をプラスすれば、話題性が向上します。宝探し・謎解きは、スマホをかざすとクイズのヒントや答えが浮かび上がるといった驚きの演出で非日常感を提供。宝や謎解きの答えが見つかったら、スタンプを取得できるといった仕組みにすれば、観光地の回遊対策や会場でのアトラクションとして活用可能でしょう。
また、マーカーとコンテンツを登録するだけで、短期間かつ安価に企画ができるというメリットもあります。

参考:AR×謎解き・宝探し

【まとめ】ARでスタンプラリー施策をやってみませんか? 

紙でもデジタルでも、スタンプラリーの実施におけるメリット・デメリットはさまざまです。なかでも最近では、「驚きや楽しさを感じてほしい」「非接触で安心して参加してほしい」という観点から、ARスタンプラリーを採用する企業・自治体が増えています。
弊社が扱っているアプリ型AR「COCOAR(ココアル)」と、Web AR「LESSAR(レッサー)」には、どちらにもスタンプラリー機能が搭載されており、1・2位を争う人気機能になっています。ARスタンプラリーを無料から試すことも可能です。

少しでもARスタンプラリーに興味がありましたら、まずは資料で「そもそもARとは?スタンプラリーの実現方法は?」について確認してみませんか?
きっと課題解決につながるヒントが見つかるはずです。

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