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ARクラウドとは?仕組み、メリット、事例をわかりやすくご紹介

ARクラウドとは?仕組み、メリット、事例をわかりやすくご紹介

「AR」といえば、GoogleMapやポケモンGO、TikTokなど、私たちの生活に浸透したスマホのARアプリを思い浮かべる方も多いと思います。これらのサービスから連想されるように、従来のARは「個人で体験を享受する」ものでした。

対して「ARクラウド」は、個人の「ARにおける体験」を「他のユーザーと共有」できるようになり、よりユーザーの心を動かす新しい「仕掛け」として注目されています5Gの普及によっては、日常生活においてより身近に活用されるようになるでしょう。本記事では、今後の動向にもますます目が離せない「ARクラウド」の意味やアクセスの方法、今後の展望などを詳しくご紹介します。

▼そもそもARとは?という方はコチラ
https://www.coco-ar.jp/media/column/ar-vr-mr/

1、「ARクラウド」とは

この章では「そもそもARクラウドとは何か」、「ARとどのような点が違うのか」についてあまりピンとこないという方にも、わかりやすいよう解説します。

ARクラウドとは

「クラウド」とはインターネット上でサービスを共有することで、「ARクラウド」とは言葉のとおり「AR空間をインターネット上で共有する技術」です。

簡単にいえば、複数人がリアルタイムに同じコンテンツを体験できるARのことです。扱うデータは立体的で、あるユーザーが現実世界でAR空間に書き込んだデータを、AR空間を共有している別のユーザーがリアルタイムで読み込めます。

ARクラウドの例

たとえば、スマホのカメラで写している空間に、ネコが現れるARがあるとします。ARそのものにはAR空間を共有する機能はないため、コンテンツは一人の画面にしか表示されません。しかし「ARクラウド」を使用して、同じ空間に複数人がスマホのカメラを向けると、それぞれのデバイスで「同じネコ」を「まるでそこに居るかのように」映し出せます。あるユーザーがそのネコに対して「撫でる」などのアクションを起こすと、そのAR空間をとらえている他のカメラでも「ネコが撫でられている」状態がリアルタイムで反映される、という仕組みです。

ARクラウドが誕生した技術的背景

なぜ「ARクラウド」の開発が必要になったのかという技術的背景について疑問を感じる方もいるでしょう。

既存のARは、複数のデバイスでコンテンツを共有できず、基本的に「ひとつのデバイス」で「ひとりが利用する」用途でつくられていました。しかしこれまでSNSなどが爆発的に普及したのは、ユーザー同士のコミュニケーションが発生することで「頻繁に使いたい」と思わせる、「ソーシャルコンテンツ」を生み出していたからです。つまり「他人と共有・共感できない」ことが、ARがそこまで広く普及していない理由のひとつでした。ところが「ARクラウド」を使うことで、まったく同じAR空間を異なるデバイスで共有でき、「複数のユーザーで楽しめない」というデメリットを克服できるのです。

AR空間を共有できるようになることで活用の選択肢も増えるため、導入を検討する企業もさまざまな業種に広がっていくことが予想されます。

2、「ARクラウド」の仕組み

大変有用な「ARクラウド」ですが、この章では「ARクラウド」が一体どのような仕組みで実現しているかご説明します。

ARクラウドはポイントクラウドによって現実世界を把握する

現実世界を正確に把握する

ARクラウドを実現させるためには、正確な「ポイントクラウド」の取得が必要になります。ポイントクラウドとは点群データとも称され、点が集合体となりひとつのグラフィックを作り上げているデータのことを指します。基本の位置情報(X,Y,Z)や色(R,G,B)などの情報を含む3Dデータです。

現実世界の座標軸に即したポイントクラウドによって、世界中の道や建物や植物などのオブジェクトを、座標軸上に正確な点群として記録できれば、全世界のユーザーが共有できるデータベースを構築できます。この巨大なデータベースが完成した暁には「いつ、誰がみても、そこにある」ようにコンテンツを表示させられるようになるでしょう。
 

複数のデバイスが正確なポイントクラウドを取得する

仮に全世界を網羅する膨大なデータベースが構築できても、正確にポイントクラウドを取得し表示できるデバイスがなければ、ARクラウドは活用できません。複数のデバイスがそれぞれの角度から対象物を参照した際に、正確に座標軸を読み取る技術も必要です。

たとえば、家具の配置についてシミュレーションできるARアプリを例にあげてみましょう。ある部屋に、椅子のデジタルデータを配置するとき、部屋のどの位置から見るかによって椅子がどのように見えるかは変わります。複数のユーザーが各デバイスを介して見ている「椅子」のデジタルデータが、それぞれの位置から正確に表示できなければ、「ARクラウド」の体験は実現できません。ポイントクラウドのデータベースにアクセスし、どの位置からみても対象を正確に参照するには、デバイスの精度の高さも求められます。

データを更新し続けられる

「ARクラウド」の外観上は、複数のユーザーのデバイスで、単にリアルタイムに同じ事象が起きているだけのように見えるかもしれません。しかし仕組みの上では「複数のユーザーが各デバイスで読み取ったAR」に対して「それぞれのユーザーが起こしたアクション」を、「データベース上に保存」して「各ユーザーのデバイスがそのデータをリアルタイムで更新する」という、大量の情報通信を、極めて短い時間で正確に行うことではじめて実現できます。

このようなインタラクティブな体験は、情報を絶えずアップデートできる高速回線なくして、実現はなしえないでしょう。回線の質や速度については、5G回線が普及することで実現可能になると言われています。

3、「ARクラウド」でできることと今後の課題

ARクラウドでどのようなことができるようになるのか、実際に活用する際にどのような課題点があるのかを知ることで、実用化に向けて具体的なイメージを描いてみましょう。

ARクラウドでできること

ARクラウドを活用すれば、ユーザー同士のインタラクティブな体験が実現します。たとえば位置情報と紐づいたSNSによって、気になるお店の前でスマホをかざせば、自分と似た属性のユーザーに人気のメニューが一目で参照できます。ゲームの分野においても、現実世界に映し出したキャラクター同士を戦わせる「リアルポケモンバトル」が実現する日もそう遠くないかもしれません。

ARクラウドはロボット・ドローンの活用にも有効です。配達や自動運転の際、位置情報に付随してリアルタイムで変化する現実世界の情報を共有でき、事故のリスクを下げ渋滞の回避や誤配送を防ぐことにも役立ちます。セミナー来場者に会場までのナビゲーションを一斉送信して正確な道案内を行ったり、災害時に避難経路の指示を的確に行えたりと、あらゆる面で私たちの生活の質を上げる、さまざまな活用の可能性を秘めています。

課題

ポイントクラウドのデータベース作成

ポイントクラウドはいくつかの手法で取得しますが、大きくは屋内・屋外での2種類に分けられます。ひとつ目は「ライダーベース」と呼ばれる手法で、LiDAR SLAMという「装置から出した光を物体が跳ね返し、光が装置に返ってくる時間から距離を計測する技術」を利用して取得します。主に屋外で使われ、車両などを走らせてデータを取得します。

もうひとつの「ビジュアルベース」は「カメラで撮影したデータを元に、撮影点と周囲の物体との位置情報を3Dで把握する」Visual SLAMでデータを取得します。屋内での用途にはこちらの手法が多く使われます。

先述したように「ARクラウド」において「ポイントクラウド」は最も重要な要素です。ただ、屋内・屋外と異なる方法で取得したデータを、ひとつの大規模なデータベースに統合するのは難しく、大きな課題のひとつとなっています。

ポイントクラウドの権利関係やプライバシー問題

ポイントクラウドの権利関係やプライバシー問題ポイントクラウドは、ARクラウドの技術を支える重要なデータですが、「データの権限は誰にあるのか」という点で法整備やルールが整っていないのが現状です。空間の権利関係は非常に曖昧で線引きしにくい領域であり、個々人の室内等にいたっては極めてプライベートな部分に及ぶ情報となるからです。

またARグラスが普及した際、ユーザーの視界に表示されるデータ上で、はたしてプライバシーは守られるのかという懸念も大きいでしょう。世界共通の認識やルールが整備されないまま技術の開発だけが進めば、さまざまな問題を引き起こすため、慎重深く検討するべき課題といえます。

4、「ARクラウド」の事例

本記事では、現在最も注目度が高いといっても過言ではない「メタバース」についてご紹介しました。

 

事例1 日本初のARクラウド開発プラットフォーム「Pretia」

日本初のARクラウド開発プラットフォーム「Pretia」

国内で唯一「ARクラウド」の開発をすすめるスタートアップ企業プレティア・テクノロジーは、実際に街を歩きながら主人公の目線で謎解きをしていく「AR謎解きゲーム」などを中心にARコンテンツを企画・展開するだけでなく、ARクラウドの技術開発も行っています。2022年4月に、個人でも開発可能なARクラウドプラットフォーム「Pretia」を正式ローンチしました。位置情報に即したARコンテンツを素早く簡単に作成でき、シンプルでわかりやすい操作性からARクラウドの活用がより広い層に浸透していくことが期待されています。

 

研究開発にも積極的な企業のため、CX改善、自己位置推定の精度向上のほか今後新たな機能追加なども行われていくようです。欧米への進出も進めていることからも業界から熱い関心を集めています。

事例2 6D.ai

6D.ai

「6D.ai」は、名門オックスフォード大学の学生によるスタートアップ企業が手がけた、ARクラウドのソフトウェア開発キットです。スマホの単眼カメラの画像からでも高速で3D情報を分析でき、非常に精度の高いオクルージョンカリングを実現しています。たとえばスマホのカメラから、「現実世界のオブジェクト」に「AR空間で出現させたオブジェクト」を重ねたとき、「手前にくると現れる」「奥に動かすと隠れる」というように、AR空間を現実世界にシームレスに融合させる技術です。

 

ポイントクラウドの取得や複数デバイスでの認識という課題をいち早く解決し、高い技術力を誇る「6D.ai」は、2020年にはポケモンGOで有名なナイアンテックが買収しています。チームが今後どのような取り組みを展開していくのか、大いに注目が集まっています。

5、「ARクラウド」で変わる未来

「ARクラウド」で変わる未来

「ARクラウド」についてご説明しました。技術の革新的な進歩により、「ARクラウド」を活用するシーンが私たちの日常のあちこちで見られる日は、もうすぐそこまで迫っているように感じます。ただ、実用化においては法の整備やデータベースの統合、回線の改良など、クリアしなければならない問題もまだまだあるようです。

 

ARクラウドが普及すれば、これまで一人で利用していたARを複数人で同時に楽しんだり、今利用しているSNSをARで楽しめるようになったりと、活用の幅は大いに広がるでしょう。個人の生活の質を上げるだけでなく、表現できるコンテンツの幅、ビジネスにおけるアイディアの広がりも大いに期待されます。数年後の私たちの日常には、ARクラウドが当たり前に溶け込んでいるかもしれません。

  

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