照井様:当社は日本初の麻雀専門誌『月刊近代麻雀』の創刊からはじまった出版社です。
現在では、「ぼのぼの」などの4コマ漫画誌、実話系の漫画コミック誌、グラビア写真集、ボーイズ・ラブコミック誌など、 さまざまなジャンルにわたり、コミック誌や雑誌、書籍を出版しております。
お話いただきました照井様
COCOAR(ココアル)の導入を検討することになったきっかけを教えてください。
照井様:インターネットやモバイル端末の普及に伴い、読者の方がコンテンツや情報を享受する場は、紙媒体・紙面のみならず、 映像配信やWebサイトにまで広がってきました。当社でも、雑誌・コミック誌などの紙媒体でのコンテンツ配信が中心ではありますが、 読者の方々のニーズに合わせて、DVDやCS放送でコンテンツ配信を行っております。
ですので、常に世の中の動向に関する情報収集はしておりましたし、もちろんARについてもすでに知っておりました。
そんななか、とあるお付き合いのある方から、「COCOAR(ココアル)という面白そうなツールがあるよ」とお話いただいたのが、 COCOAR(ココアル)を知ったきっかけになります。
COCOAR(ココアル)導入の決め手になったポイントがありましたら教えてください。
照井様:一言でいえば、自分のイメージするARの活用方法とCOCOAR(ココアル)の機能・活用方法がぴったり合致したからです。
とういうのも、当時はARと言うと3Dコンテンツや最新技術といったイメージがありました。
私は出版業に携わっておりますので、「すごい!」と思われるような3D技術を駆使するよりも、 「紙媒体を更に発展させる」「紙媒体に付加価値を与えることができる」ように、もっとシンプルに画像や動画をARと連動できたら面白いのになと考えておりました。
御社の営業の方からCOCOAR(ココアル)をご紹介いただいた際に、
・画像や動画などのシンプルなコンテンツを連動できる
・コンテンツを簡単に変更できる
ということをお聞きし、COCOAR(ココアル)なら自分が
イメージしていたARの活用ができるのでは!と思い、導入を判断いたしました。
どのようにCOCOAR(ココアル)を活用されているのでしょうか?
照井様:当社が出版しております雑誌や書籍にARを設定しております。
基本的には、雑誌や書籍の企画にて活用しております。また不定期ではありますが、雑誌媒体の広告価値を向上させるため、広告欄にARを設定することもあります。
具体的には、主に以下の雑誌・書籍で活用しております。
■「パチンコ777」
「パチンコ777」は、1990年に創刊したパチンコ漫画誌です。
最新・人気台の情報・実戦攻略、ストーリー、オカルト攻略などバラエティに富んだ紙面で創刊から20年を超えてパチンコファンの支持を受けています。 それぞれの漫画のコマやページに、 COCOAR(ココアル)を設定しており、マーカをかざすと、パチンコ演出の動画コンテンツが観れる仕組みになっています。 また、特別付録の小冊子や雑誌の表紙にもCOCOAR(ココアル)を設定することがあります。
「パチンコ777」に関しては、ARマーカーをかざしている読者数は、決して大きな数字ではありませんが、雑誌内でAR告知漫画を掲載していることもあり、 徐々にCOCOAR(ココアル)利用している読者が増えてきているように感じています
■「Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説5」
実は「Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説」は、毎回新しいものを取り入れるというコンセプトのもとコンテンツの企画をしております。
「Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説5」では、「動く都市伝説」というキャッチコピーの元、COCOAR(ココアル)を活用しております。 マーカーをかざすと動画や画像が出てくるというシンプルな設定なのですが、企画とコンテンツを練りに練って作成しました。 ですので、まるで本と動画が融合しているように見えるような仕掛けになっております。
「都市伝説」という、もともと人気のあるコンテンツだったこともあって、非常に大きな話題となりました。
後日、御社の担当者の方に聞いた話ですが、COCOAR(ココアル)のサーバー回線がパンクしそうなほどアクセスが集中したそうです。 これをきっかけにCOCOAR(ココアル)のサーバーを増強したと聞いております。(笑)
今後のCOCOAR(ココアル)に期待することはありますか?
照井様:作成したARコンテンツの管理がしやすくなると良いなと考えております。 例えば、フォルダ分けやタグ付けができたり、自分の好きな順番に並べ替えられたりできるようになるといいですね。 今はARコンテンツを作成した際には、単純に一覧で羅列されるだけになっております。 当社のように、ARコンテンツをたくさん作成していると、自ずと「頻繁に更新・削除するコンテンツ」と「長期的に保存しておくコンテンツ」が 混在してくると思います。実は当社でも実際にあったのですが、危うく「頻繁に更新・削除するコンテンツ」を作業する際に、 誤って「長期的に保存しておくコンテンツ」を削除しそうになったことがございました。 COCOAR(ココアル)を活用し続ける限りは、基本的にはARコンテンツが増えていき、更新作業も増えていくと思います。 ですので、人為的なミスを減らすためにも、 ARコンテンツの管理をもっと簡単にわかりやすくできると良いなと思います。
COCOAR(ココアル)を活用した今後の展望があれば教えてください。
照井様:引き続き、雑誌や書籍のオマケや企画の一環として活用していきたいと考えております。 書籍に関しては、企画やコンテンツを詰めてからの出版になるので、よい企画を生み出し、そこにCOCOAR(ココアル)の活用が最適だと判断すれば、 どんどん活用していきたいです。
また、雑誌での活用に関しては、ログを確認する限りは、今までは新しい物が好きな読者が見ているんじゃないかと推測しております。 今後は、さらに沢山の読者の方にもARを使っていただけるよう、周知活動やコンテンツの充実化を図っていきたいです。
COCOAR(ココアル)はじめ、ARは「未来のある、発展するツール」だと考えております。
今はまだ模索中ではありますが、ゆくゆくはマーケティングツールとしても活用していけたら良いなと考えております。
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